名称    :   旧青木家那須別邸 (重要文化財)

所在    :   栃木県那須塩原市青木27

HP       :   須塩原市 ホームページ内 旧青木家那須別邸

明治時代にドイツ公使や外務大臣、アメリカ大使などを歴任した子爵青木周蔵の別荘として明治21年(1888)に建築された。旧青
木家那須別邸は、昭和40年代まで青木家の別荘として利用されていた。

設計は日本建築学会の創設者の一人でもある、男爵松ヶ崎萬長(つむなが)。岩倉使節団とともに留学生としてドイツに渡り、ベル
リン工科大学などで建築技術を学んだ。そのため、青木邸にも軸組や小屋組に、ドイツの建築に多用される工法が用いられている。

この青木邸は、わが国に残る男爵松ヶ崎萬長の唯一の作品で平成10年(1998)3月に復原工事を終了、そして、平成11年12月
には国の重要文化財に指定された。

<屋根窓(ドーマーウィンドウ)>

紫がかった青い屋根に、白い柱がとても美し
い。

窓が洒落ているが、日本の城に似た凛々し
さも感じられる。

<ドイツ風の窓飾り>

こちらも実に美しい。

壁に面した窓が、屋根をつけることで印象が
大きくなり、建物全体を引き立てている。

また、アーチに沿った曲線が美しく、細部まで
贅沢に造りこんだ窓である。

<外壁の人造スレート(蔦型)>

見事である。

太陽がいっぱいにあたった白と、蔦型が作る
影が美しい。

日本に建てられているものだということを忘れ
てしまう。

<1階夫人室の飾り柱>

平成8年~10年の解体・復原工事により、建物
の内・外装を子爵青木周蔵の生きていた明治42
年とおおむね同じ状態に戻すことになった。

その為、当時壁紙の貼られていたこの部屋には
同様の柄の壁紙が貼られた。

削りの深い化粧柱も白く美しく、夫人室のやさしい
雰囲気によく似合っている。

<3階小屋裏部屋(非公開)>

実にドイツらしい木組みが美しい。

ドイツで半小屋裏と呼ばれるこちらの部屋は、壁を約1m立ち上げ、その上に小屋組材を載せて、利用しやすい広い空間を生み出し
ているという。

同じ角度、同じ方向に並べた木によって造られた空間に、窓からの光、日本の屋根裏とは違った機能性と美しさがありとても素晴ら
しい。

旧青木家那須別邸いかがだったでしょうか。

ドイツ貴族の令嬢エリザベートを妻に持つ子爵は、夫人と一人娘のハナを乗せて、自らが駆る馬車でよくここを訪れたという。

別邸の裏手には広大な明治の森が今も広がり、この他にも、別邸内には馬車や鏡台、子爵の礼服など、当時を感じることのできる

ものが多く残されている。

ドイツの建築を取り入れた、明治の日本の美、編集者は是非とも訪れてみたいと思うばかり。

詳細は、ホームページご参照のこと。